ブログ◆1:計算力を確実なものに!
◆1:先ずは計算力が大事!計算ができないと勉強は進みようがない。
Blogを再開するにあたって、これまでの経過を少しお話します。
今から14年前の2011年、私は文藝春秋社から小学校4年生~6年生の子供たちのために「小河式、3・3モジュール」を出版しました。しかし色々な事情からこの本は4年前、廃版になりました。そのあと、ネット上でこの「3・3モジュール」が予想外の高評価を受けていたことを知りました。以来、電話でも再出版の要望が多く寄せられました。そこで、今回アマゾンから復刻版として(そのままの形で)今年12月に出版することに致しました。
タイトルは「小河式3・3モジュール」の復刻版、「3日間繰り返し学習」の本です。
これは廃版になった「小河式3・3モジュール」と全く同じ内容です。100マス計算がすでに自由自在にできる子供たちを前提にして作ったものでした。
ところが、現場の声を聞いてみると、100マス計算が苦手な人たちがたくさんいることが分かりました。つまり、それ以前の所で子どもたちが計算方法で困っているということなのです。そのメカニズムを紐解いていくと、基礎の部分でつまずいていることに気づきました。そこで改めて、100マス計算まで楽にできるようになるシステムを考えた本として発信することにしました。
私はどの子も計算はできるようになると確信していますし、事実そういう生徒たちを沢山見てきました。しかし100マス計算が自由自在にできないと勉強はとても苦しいものにちがいありません。
そこで「3日間繰り返し学習」の本の前に「+、-、✕、÷」の四則計算が極端に苦手な子たちのために、段階別に細かく対応させた、1年生~3年生の学年の子供たちに向けた、いわば『準備ドリル』を別枠で現在作成中です。
四則計算が十分できないのは小学校1~3年生だけじゃない!
勿論、四則計算が十分できないのは小学校1~3年生だけに限るものではありません。実は高学年でも、中学生でも弱い人たちが大勢いるのです。しかしこれは頭の良し悪しではありません。なぜか?ここには日本の教育史に残る大きな事件というか問題がありますがこのことは後日述べさせて頂くことにして。
とにかくこの克服は簡単です。
この『準備ドリル』を取り組みさえすればどの学年の子でも計算が楽にできるようになります。そのために段階別に細かい工夫を施しています。
計算ができないと算数、数学、理科はもちろん、社会でも%の出てくる学習は絶対にできません。100マス計算は計算力をつける最強の手立てです。これらのドリルは何よりもすべての子に100マス計算を思う存分にしてもらえるようにするものです。そして計算ができるようになれば論理的思考が発達しIQも上がり、賢くなります。これは本当です。後にお見せしますがその科学的データもあります。そして誰でも計算はできるようになります。
「計算が遅い・苦手」は、頭の良し悪しではありません。
「うちの子は頭が悪い」と思い込んでおられる親御さん。それは間違いです。勉強には進め方があります。その進め方を間違っているか、知らないだけ。塾へ行けば解決するわけではありません。というか、ほとんど関係はない。それらの科学的データは後日紹介します。要するに子供たちは計算ができるようになれば、自信に満ち、落ち着きが生れ、人に優しくなります。逆に計算力がないと自分はダメだと思い、無力感に襲われ、自信がなく、無気力になり、焦り、いらだち、友達に対しても乱暴になります。
大事なのは「文章力」!進め方のポイントは「音読!」
結論ですが、進め方の一つは文章力と計算力をつけることです。文章力は音読が基本で、計算力は100マス計算が最強の方法です。
計算力をつけるには、「100マス計算」が最強!
計算ができるようになるとすべてが好ましい方へ向かって子ども自身が変化変し、気分も性格も大きく変わるのです。本当?と聞かれそうですが、本当です。但し、計算力は1日や2日ではつきません。1カ月間毎日5分、10分、短時間でもやれば相当変わります。2カ月、3か月やり続ければかなり力がついたという状態になります。毎日少しずつです。半年、1年と続けます。
進め方の重要ポイント
この時のポイントは絶対に子供が嫌がることはしないということです。苦手な子に30分も、1時間もさせてはなりません。始めは「できるぶん」だけ。ちょっとずつ。「こんなん、簡単や」そう思わせるような量を「毎日」。「これだけならできる」「ゲームのようで簡単」そう思わせて、「ちょっとずつ、毎日」。
勉強とは積極的、主体的な感情や姿勢でやらないと脳神経に確かな形で入らない!
勉強とは積極的、主体的な感情や姿勢でやらなければその子の脳神経に確かな形で入ることはないでしょう。
子供がやる気になれば量を次第に増やしていきます。ただ仮に子供の方から「もうちょっとやってもいいで」、そういったときも、増量は慎重に。時間が来たらすぐにやめること。「一歩一歩、少しずつ歩ませる」これがコツです。そうして毎日、「お母さんの前でやる」これを習慣にしていきます。タイミングを見計らって、「さあ、今日もやりますか」そういって始める。始めの1カ月は計算力がつくかどうかよりも「習慣にできるか」が目標です。
「習慣にできるか」が目標です。
ぜひ、頑張ってください。できればその道のりを記録しておいてください。そしてぜひお聞かせください。
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